◎日本初の近視進行抑制点眼液が承認されました◎
2025年4月、日本で初めて近視進行抑制を目的とした
低濃度アトロピン点眼液「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」が厚生労働省と日本眼科医会から承認されました。
*リジュセア®ミニ点眼液 0.025%はアトロピン硫酸塩水和物を主成分とする点眼剤です。

<低濃度アトロピン点眼液による近視進行抑制治療を希望する患者様へ>
・低濃度アトロピン点眼液による近視進行抑制治療は自由診療です。
 保険診療は適応されません。(全額自己負担)
・自由診療の場合、費用設定は医療機関により異なります。
・低濃度アトロピン点眼液による副作用についても自由診療となります。
・点眼方法は通常、1日1回就寝前に1滴点眼します。
 必ず指示された使用方法に従ってください。
・近視進行抑制治療中での眼鏡処方・コンタクトレンズの処方も自由診療となります。
 (他院での眼鏡処方・コンタクトレンズ処方も自由診療となります。)
・治療開始にあたり、本人と保護者の同意書取得が必要となります。
・治療開始前に診断内容・治療内容・費用・頻度・副作用の可能性などを詳しく説明します。
・別疾患の治療(例:アレルギー性結膜炎)など近視とは無関係の疾患については、
 同日でも保険診療が可能です。その際は、診療録や会計は明確に区分されます。
・定期的な検診が必要です。

<低濃度アトロピン点眼液を使用した治療について>
・近視とは眼軸長が伸び、ピントが網膜に合わずにモノや字がぼやけて見える状態です。
 また、眼球の伸びは身体の成長と関連しており、低年齢の頃に速く伸びる可能性があります。
*眼軸長とは眼球の前後方向の長さ、つまり角膜(黒目)から網膜までの距離のことです。
・近視は進行すると、大人になってから緑内障などの眼の病気になる可能性が高くなると言われています。
・近視の程度に応じて、眼鏡等での視力矯正が別途必要となります。
・治療以外の対策としては、屋外で過ごす時間を増やすことが望ましく(1日2時間程度)
 また近くを見続けないように注意することが大切です。
・本治療は近視の進行を抑えることを目的とし、視力の回復をさせるものではありません。

◎低濃度アトロピン点眼液による近視進行抑制治療の流れと費用◎
1 初回受診(保険診療)     – 近視の状態を評価します。
 *初回受診時に近視進行抑制治療を希望の場合は自由診療となります。
2 治療開始(自由診療)    - 治療の説明と同意書の記入を行います。ここから自由診療となります。
3 定期検診          - 治療開始後1か月後に来院、その後は3か月毎の検診となります。
4 通院間隔が空いた場合    - 月計算で4か月以降に定期検診の場合、初回受診(自由診療)となります。

治療スケジュール 費用
初回受診(自由診療) 検査費用7,000円+点眼液費用4,000円 (30日分)
治療開始(自由診療) 検査費用3,000円+点眼液費用4,000円 (30日分)
自由診療開始1か月後 検査費用3,000円+点眼液費用12,000円 (90日分)
以降3か月毎 検査費用3,000円+点眼液費用12,000円 (90日分)

*以下の検査が必要な場合は、上記に追加費用が加算されます。

調節麻痺薬使用検査 検査費用1,000円
眼鏡処方・コンタクトレンズ処方 眼鏡処方・コンタクトレンズ処方費1,000円
低濃度アトロピン点眼液 料金 本数
リジュセア®ミニ点眼液 0.025% 4,000円 30本(30日分)/1箱

1か月検診後は90日分まで購入可能
その他追加診察が必要になった場合、別途費用がかかることがあります。
上記の費用体系は今後改定する可能性がございます。ご承知おきください。
※表示価格はすべて税込です。

患者様への説明と同意
治療開始にあたり、以下の事項について詳しく説明し、同意をいただくようにしています。
1 診断内容(近視の状態)
2 治療内容・費用・頻度
3 治療に伴う副作用の可能性